一般社団法人日本美容皮膚科学会
理事長 森脇 真一

 この度、熊本での第37回日本美容皮膚科学会総会・学術大会の前日、2019年7月26日に開催の理事会において、伝統ある日本美容皮膚科学会の第9代理事長を拝命いたしました。私にとっては大変な重責ですが、現在会員数2490名を誇る本学会の今後の発展のために、粉骨砕身して尽力させていただく所存です。

 私の専門は光皮膚科学です。30年以上にわたり紫外線によって生じる皮膚の老化(光老化)と発がんの研究を行ってきましたが、その病態を解析する過程で、そのカウンターパートである「老化を逆に戻す皮膚のアンチエイジング治療」に興味を持ったのが本学会入会へのきっかけでした。2011年9月には理事の一員に加えていただき、2013年8月の第31回日本美容皮膚科学会総会・学術大会(神戸で開催)では会頭を務めさせていただきました。

 美容皮膚科学の領域では、毎年新しい機器や技術が開発され、手技に関する新たな知見も蓄積してきており、医学としての美容皮膚科学の近年の進歩も著しいものがあります。また社会での美容医療に対する認識やニーズも高まり、本学会はいままさに成熟期に入っているものと思われます。その一方で、美容医療をめぐる有害事象、合併症などトラブルの発生があるのも事実です。

 私は、日本美容皮膚科学会のミッションは、美容医療を展開されておられる先生方のご施設に来院する患者さんに対して、安心、安全、そして有効な美容医療を提供でき、施術を受けた患者さんに満足して帰っていただけるための学術団体として活動することであると思っております。従って、臨床医学のひとつでもある美容皮膚科学をサイエンスとしてとらえること、日々進歩する美容皮膚科領域の手技、機器などに関する最新の正しい知見を得ること、当該領域のエキスパートの経験を知ることや会員同士の意見交換が大変重要であると考えます。また、日本を取り巻くアジア諸国での美容皮医療の進歩を共観するため、国外の美容皮膚科医と積極的に国際交流することも有益であると思っております。さらに、トラブルも生じ得る美容医療の健全化、様々な施術の指針策定も喫緊の課題です。

 これらのことを踏まえて、これから、日本美容皮膚科学会が常に学術的なスタンスで良い方向に向かっていくよう、かじ取り役をやらせていただければと思っております。ぜひ任期期間中は、会員の先生方からの温かいご指導ご鞭撻、そしてご協力をお願いできましたら幸甚に存じます。

2019年7月29日